同級生(PC98版)

……それは、1993年の正月が明けて数日後のことでした。
とあるソフトの購入のため、電器屋のPCゲームコーナーに向かったもののあいにく売り切れており、では他のソフトを物色しようかと考えた筆者の目に止まった、当時話題になっていたソフトがありました。
なかなかに印象に残るパッケージを手にしたものの、その後、連日徹夜でプレイしまくることになるとは夢にも思わず、軽い気持ちでレジに向かったのでした……
これが「同級生」との出会いでした。
1992年12月17日にエルフから発売になった同タイトルは、当時のPCアダルトタイトルとしてはあり得ない勢いで売上を伸ばし、後の業界に多大な影響を与えました。
主人公が高校生活最後の夏休みの先負町を舞台に、14人に及ぶヒロインとの恋愛模様をメインに展開していきます。
しかしこの作品、最初に待ち合わせの目的が示されて以降は自由に移動することが出来るようになります。
学校に顔を出すのも良し、顔なじみのいる喫茶店や薬局に行くも良し、娯楽施設が密集している隣町に行くのも良し、果てには自分の部屋でずっと寝てても良しと、ちょっとあり得ないぐらいの自由度でした。
そして特定の場所のある時間にそこにいくと各ヒロインをはじめとする登場キャラが出現し、会話などを通じてイベントが起こり、それらを重ねていくことで夏休みの終了時にヒロイン達とのEND、もしくは失敗ENDとなるわけです。
この作品の企画、シナリオ、ゲームデザインは蛭田昌人という、当時のエルフ社長にしてゲームデザイナーが担当していました。
当時はその名も知らずプレイを始めたのですが……
いや、この「同級生システム」とも呼ぶべきゲームデザインには心底、のめり込みました。
昼過ぎからプレイを始めて気が付いたらもう夜でした。面白くて面白くてやめるきっかけがつかめず、また気が付いたらもう朝でした。
「この世にこんなゲームがあったのか!!!!」
と特大の衝撃を受けました。
自分がこの擬似空間である先負町に、本当に存在しているかのような錯覚を覚えるほどでした。
今にして振り返れば、自分は「同級生」廃人だったのだと思います、購入当初はHDDがないPC環境だったのですが、9枚にもなるディスクの入れ替えのタイミングをほとんど把握していました。
後にこのゲームのためにHDDも買いました。
プレイしていたあの頃は、まさに「同級生」のためだけの生活でした。
すぐに蛭田昌人信者となりました……
シナリオとしても本当に楽しかった。
主人公は破天荒な言動や行動で周りを驚かしたり呆れさせたりするものの、憎めなくてここぞというときは並ではない活躍を見せるという、蛭田主人公と称されたキャラクターで。
これが会話の度に愉快な言動でヒロインをからかったりするのですがもう、抱腹絶倒で笑い死ぬかと思うぐらい楽しませてくれました。
ヒロイン達も本当に個性豊かで、特にクラスメートのヒロイン達のシナリオには力が入っていたように感じましたし、大人ヒロイン達も多くは存在感があり、強く印象に残りました。
個人的には女教師のよしこ先生が好きなキャラでしたね。
原画を担当したのは竹井正樹さんで、「卒業」というPCソフトで一躍名の知れた方だったのですが、この作品でも素晴らしい仕事ぶりで、各ヒロインのいきいきとした表情や何気ないしぐさを巧みに描き、ビジュアル面でもこのタイトルを大きくアピールしました。
……こう、今思い出しても筆が止まらないぐらいに語ってしまいたくなります。
後のゲーム業界への影響度、これ以上ないゲームデザインの独創性など、PCアダルトソフトにおいて真にエポックメーキングと呼べるのはこのタイトル以外に存在しないと確信しております。
「同級生」の多くのプレイヤーの感想を知りたくて当時のパソコン通信を始めたりもしたわけで、筆者にとってはこのタイトルなしにこのブログも存在し得なかったと断言できます。
今はこちらでダウンロード(有料)することによって当時の雰囲気のが遊べるようになっているようです。
文句なしの100点満点でランクS、筆者の生涯のベストゲームです。
それほどの強烈なインパクトを与えてくれた作品でした。
もう2度と、こんなタイトルに出会うことはないのだろうなあ……
しかしこの作品、最初に待ち合わせの目的が示されて以降は自由に移動することが出来るようになります。
学校に顔を出すのも良し、顔なじみのいる喫茶店や薬局に行くも良し、娯楽施設が密集している隣町に行くのも良し、果てには自分の部屋でずっと寝てても良しと、ちょっとあり得ないぐらいの自由度でした。
そして特定の場所のある時間にそこにいくと各ヒロインをはじめとする登場キャラが出現し、会話などを通じてイベントが起こり、それらを重ねていくことで夏休みの終了時にヒロイン達とのEND、もしくは失敗ENDとなるわけです。
この作品の企画、シナリオ、ゲームデザインは蛭田昌人という、当時のエルフ社長にしてゲームデザイナーが担当していました。
当時はその名も知らずプレイを始めたのですが……
いや、この「同級生システム」とも呼ぶべきゲームデザインには心底、のめり込みました。
昼過ぎからプレイを始めて気が付いたらもう夜でした。面白くて面白くてやめるきっかけがつかめず、また気が付いたらもう朝でした。
「この世にこんなゲームがあったのか!!!!」
と特大の衝撃を受けました。
自分がこの擬似空間である先負町に、本当に存在しているかのような錯覚を覚えるほどでした。
今にして振り返れば、自分は「同級生」廃人だったのだと思います、購入当初はHDDがないPC環境だったのですが、9枚にもなるディスクの入れ替えのタイミングをほとんど把握していました。
後にこのゲームのためにHDDも買いました。
プレイしていたあの頃は、まさに「同級生」のためだけの生活でした。
すぐに蛭田昌人信者となりました……
シナリオとしても本当に楽しかった。
主人公は破天荒な言動や行動で周りを驚かしたり呆れさせたりするものの、憎めなくてここぞというときは並ではない活躍を見せるという、蛭田主人公と称されたキャラクターで。
これが会話の度に愉快な言動でヒロインをからかったりするのですがもう、抱腹絶倒で笑い死ぬかと思うぐらい楽しませてくれました。
ヒロイン達も本当に個性豊かで、特にクラスメートのヒロイン達のシナリオには力が入っていたように感じましたし、大人ヒロイン達も多くは存在感があり、強く印象に残りました。
個人的には女教師のよしこ先生が好きなキャラでしたね。
原画を担当したのは竹井正樹さんで、「卒業」というPCソフトで一躍名の知れた方だったのですが、この作品でも素晴らしい仕事ぶりで、各ヒロインのいきいきとした表情や何気ないしぐさを巧みに描き、ビジュアル面でもこのタイトルを大きくアピールしました。
……こう、今思い出しても筆が止まらないぐらいに語ってしまいたくなります。
後のゲーム業界への影響度、これ以上ないゲームデザインの独創性など、PCアダルトソフトにおいて真にエポックメーキングと呼べるのはこのタイトル以外に存在しないと確信しております。
「同級生」の多くのプレイヤーの感想を知りたくて当時のパソコン通信を始めたりもしたわけで、筆者にとってはこのタイトルなしにこのブログも存在し得なかったと断言できます。
今はこちらでダウンロード(有料)することによって当時の雰囲気のが遊べるようになっているようです。
文句なしの100点満点でランクS、筆者の生涯のベストゲームです。
それほどの強烈なインパクトを与えてくれた作品でした。
もう2度と、こんなタイトルに出会うことはないのだろうなあ……
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