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SeeIn青 -シーンAO-

SeeIn 青SeeIn 青
(2000/07/06)
Windows

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癒されない想いを胸に抱いたまま
       それでも人は生きていく……

 アリスソフトでは極めて珍しい、と言うか初(?)の恋愛AVG。
 それが2000年7月6日にWIN版が発売された「SeeIn青 -シーンAO-」でありました。

「アリスが純愛もの!?」ということで意外性を持って当時の業界に受け止められた作品でありまして。
 ただ原画のMIN-NARAKENさんの絵柄は意外とこのジャンルにフィットするように思いまして、プレイしてみることにしたのでした。

 西暦2050年という未来の海洋都市にあるアンドルード学園。
 そこに通う深海京夜のところに従兄妹の結衣がこちらに引越しする仮住まいとして自宅に2週間ばかり来ることになった。
 そして更に数日後、謎の美少女を見つけ匿うことに……彼女は記憶と声を失ってしまっていたのであった……

 と言うのが大まかなあらすじとなりまして。
 主人公とその周囲にいるヒロインとの騒動と恋模様とが描かれておりました。

 でも、う~ん、やっぱりアリスとしてはこのような真っ当な恋愛AVGを作って来なかったからかどうにも不慣れというか、盛り上がりに欠けるシナリオ展開になってしまい、このジャンルの作品としては今二つな出来だったなあと思わざるを得ませんでした。
 各ヒロインの個別ルート後半がああまで弱いとそりゃ盛り上がるわけがないと分かりそうなものですが……アリスのライターであるイマームさんが手がけたとは思えぬ淡白さに首を捻る思いでした。それともやっぱり今まで手がけて来なかったことによる苦手意識とかがあったりしたのですかねえ。
 逆に主人公のキャラクターはもっと無個性にするか爽やか系にした方が無難だったのではないですかねえ、何でもできる熱血系キャラはこのテのジャンルにあまり向かないような。淡白すぎず暑苦しすぎずでいくのもなかなか難しかったのかも知れませんけども。

 ただ女性キャラに関しては、物語途中から出てくる琴里というヒロインがひっじょーに可愛くて、もう。
 全然喋らないのですが嬉しいときに見せる純粋な笑顔が実にグッドで、彼女が出てくるシーンでは心癒される心境にさせてくれました。ちょっとズルい気もしますが、やっぱりあの笑顔には登場キャラたち同様、逆らえないものがあります。
 またMIN-NARAKENさんが手がけるキャラデザ・原画とそれを仕上げるグラフィック面に関しては、これはさすがはアリスで当時としては極めてハイレベルでしたし10年後でも十分通用していると思えました。
 特に琴里はMINさんの数多く描いてきたヒロインの中でもトップクラスに位置するのではないですかね。
 あと、日付変わるときのアイキャッチでイルカが左から右に泳いでいくアニメは結構好きでした。

 もう一つ、純愛AVGってことで陵辱イベントを控えるというか、システム画面でOFFにするとそのシーンが出ないように出来る仕様には珍しいものを感じました。
 でもまあ、どうせならバッサリ陵辱シーンを削ってその分、純愛モードのベッドシーンをもう一つ増やした方が、オーソドックスな恋愛AVGを出すつもりだったなら良かったのではないでしょうか。アリスらしさを出すつもりだったならOFFモード付けないで選択間違い→陵辱で良かったと思いますしちょっと半端な決断だったかな、というのが率直な印象ですね。
 他にもバックログが読めないということも批判を受けていましたし(個人的には滅多に読み返さないので気になりませんでしたが)、全体的にこのジャンルを作り慣れてない感は否めなかったと言えますか。

 と言うことで。
 まあとあるヒロインの設定が重かったり色々と仕掛けてみたのは判りますが、全体に物語の盛り上げがうまくいかなかったかな、というのが正直な印象でした。
 ただまあ、琴里の笑顔のグラフィックを見ることが出来ただけでもプレイした価値はありました、アリスソフトの作品の中でも印象度ではなかなかのものが筆者にはありましたね。
 筆者の評価はランクです、後にアダルトアニメ化もされた模様ですね、未見ですけども。

テーマ : 美少女ゲーム - ジャンル : ゲーム

タグ : SeeIn青 MIN-NARAKEN

コメント

Re:半端な恋愛モノ

>カール大公さん

 まあPC98時代のアリスを知ってる身からすれば「慣れないことをしてるよなあ」な印象が強いですよねえ。
 この後のアリスは恋愛ものを出してるかは、まあ出しているでしょうがベタな純愛系のは出てないのではないかなあ。
 クセの強い作品を作り続けてきただけに、かえってオーソドックスなのを作れなくなってしまったように思われ、それがちと意外ではありました。

半端な恋愛モノ

 発売当時(2000年)、「へーっ、アリスソフトが恋愛もの?」と興味を持ってプレイしましたが、「慣れないことはする物ではないね」という一言でした。そりゃ絵は可愛い物でしたが量は少ないし、シナリオはあきれ帰る位薄かったし、当時既に伝説と化していた「トゥ・ハート」あたりと比較して足元にも及ばないという感じでした。

 当時恋愛モノの存在感がアップしてきたので、アリスソフトも無視できない状況だったのでしょうが、大手が出したにしてはお粗末の一言でしたね。

>純愛AVGってことで陵辱イベントを控えるというか、システム画面でOFFにするとそのシーンが出ないように出来る仕様

 これがまた腹が立つ仕掛けでした。そりゃOFFにすれば何も出ないから良いじゃん、という考えでしょうが、要するに作りが半端で腰が定まっていない、という印象を受けました。

 この後アリスが恋愛物を作ったかどうか知りませんが、少なくともこの時には「このメーカーにはこういう路線は作れないな・・・」と思わせてくれた伝説(?)のタイトルでありました。
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