FC2ブログ

木漏れ日の並木道

木漏れ日の並木道 初回版木漏れ日の並木道 初回版
(2003/01/24)
Windows XP

商品詳細を見る

僕はここに帰ってくる
 切なさとやさしさのたくさん詰まったこの場所へ

 F&Cのブランドの一つであるFC01が手がけた恋愛AVG。
 それが2003年1月24日にWIN版が発売された「木漏れ日の並木道」でありました。

 このメーカーの発売当時では文句なくエースクラスのシナリオ担当であった宮村優さんが今作でメインスタッフとして制作ということで興味を持ちまして。
 後述しますが攻略対象のヒロインより目立つキャラを用意してプレイヤーに悶え苦しんでもらおうという意図も感じられましたねえ。

 アットホームな雰囲気が魅力の「すめらぎ荘」で暮らす主人公、中里光一は綾瀬未来と学生結婚をし一人娘のさくらを授かるが、もともと身体の弱かった未来はこの世を去ってしまう。
 さくらがすくすくと成長するのを見守りつつも、光一の心はまだ妻を失った悲しみから立ち直れずにいた。
 そして春、彼を取り巻く人々との心の交流ととある再会から新しい物語が始まるのであった……
 と言うのが大まかなあらすじとなりまして。
 ゲームスタート時に全く見知らぬヒロインは一人だけであり、すめらぎ荘と学校、幼稚園でほとんどの物語は進行していくことになります。

 目新しい設定としては、主人公が妻を亡くし、幼い娘と暮らしている医学生、という設定でしょうか。
 ここまで娘キャラがシナリオの真ん中にいる作品は、もちろんなかったですね。

 それで下宿先の住人達や亡き妻の妹、などといったヒロイン達との恋愛・交流となっていくわけですが、この主人公のキャラクターがもう、イライラさせられるタイプで「もっとしゃっきりせんかい!」と言いたくなりました……だからこの作品に合わない人は全く合わないでしょうね。
 筆者も投げ出すほどではなかったですが、それでも苦痛に感じるというか、冷めた目でしか見ることが出来なかったことはプレイ中、何度かありました。まあシナリオライターさんもそのようなキャラ立てをしあえてそのように描写したことは間違いないので、賛否両論を呼ぶことは覚悟の上だったのでしょうけども。

 娘のさくらがまあ、話題であったのですが、なるほど、確かに可愛く描写されていますね。しかしこれはあざと過ぎたかも知れません……いくらなんでもヒロインたちの存在感を食い過ぎていたようにも感じました。
 でもまあ言動と言い行動と言い理想の娘像というか、保護欲をそそってやまない感じでしたね。シナリオの宮村さんは、こういうキャラ描かせるとホント、うまいですね。
  
 ただシナリオ全体が地味かな……主人公が子育てに夢中だからかも知れませんが、ヒロインとのエピソードが全体に盛り上がりに欠けましたねえ。日常描写を丁寧に、と言い換えるのもしっくり来ないですし……父娘二人のエピソードが多すぎだったのかなあ。
 まあ制作側も確信犯的にやったんでしょうが、さくらにオイシイ所が注がれてしまった感が強かったですね。
 そのヒロイン達は……あんなに大きな娘がいる下宿の大家さんまで攻略対象なのがビックリでした。まあそう見えない若作りっぷりですけども。しかも選択によってはどんぶりまでありますしねえ。
 
 あとベッドシーンがやや中途半端というか、余韻も何もないままそのシーンが終了→日常へとなってしまうのはもう少し考えて欲しかったような……濃厚たっぷりに描写しろというわけではないですが、18禁ソフトであるからには大きな見せ場であるわけでその割にはちょっとなあ、と感じたのが正直な印象でしたね。

 と言うことで。
 インパクトのほとんどを娘キャラのさくらに持って行かれたのが良かったのか悪かったのか判りませんが、それ以外にあまり印象の残らない作品でしたね。まあそれはそれで良かったのかも知れませんね、F&C作品は得てして薄い印象のまま終わることが結構ありましたし。
 筆者の評価はランクです、コンシューマ移植やDMMダウンロード配信もなされております。

テーマ : 美少女ゲーム - ジャンル : ゲーム

タグ : 木漏れ日の並木道

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する