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天使たちの午後II 美奈子

あつい想い、かなえてあげる!!

 美少女ゲームの歴史に名を残すシリーズ、その本編としては2作目、番外編を含めると3作目となるAVG。
 それが1987年10月にジャストからPC88版が発売された「天使たちの午後II 美奈子」でありました。

 このシリーズのことは当然聞き及んではいたのですが、なかなか手を出せない内に90年代後半になり、そこでようやく手を付けてみることにしまして。
 88版の方は専用特殊機器を別途購入すれば音声が出るなんて仕掛けもあったのだそうですが、筆者が購入したのは後に別の会社から出たPC98ミニパッケージ版の方でした。

 17歳の女子高生、美奈子。
 元来奔放な部分のある彼女はとある週末にさまざまな体験をすることに。
 多感な美奈子のとってもアブノーマルな青春模様を、大胆に見せちゃいます。
 というのが大まかなあらすじとなりまして。
 女主人公ものは滅多にプレイしてないですしそもそもほとんど見ないのでその辺りは珍しい作りと言えるでしょうか。
 
 発売当時を考えると当たり前なのですが、今作はコマンド選択式ではなくコマンド入力式のAVGでありまして。
「聞く」「話す」と言った主要な動詞はファンクションキーに割り当てられているので何とかなるのですが、行き先や物・人の名前は手入力になるので、マニュアルのヒントキーワード集は重宝することになりましたね。割と詰まることなく進行出来て一安心した印象が強かったです、もしもなかったらクリアは難しかったかも知れません。
 あ、とある場面で特定の行動をすると回避不能のバグが発生してしまう、ということで暴走することもあったようですが、パッケージ内にチラシが同梱されていて回避方法も記載されていたので個人的には問題なくエンディングまで遊ぶごとが出来ました。

 でまあ、シリーズの名前ぐらいしか知らずこのソフトがどんな内容かを把握しないままプレイを始めるとあらビックリ、百合展開がメインストーリーになっていたのでした。
 確かに女子高生が主人公なのでその可能性もあったのですが、普通に別に男主人公がいて美奈子はヒロインポジションだと思いこんでいたものでそれを知ったときはのけぞるような思いでした……しかも最初のシーンからあんなことする女主人公とはねえ。例え百合ものと知っていたとしてもあれはちょっと。
 正直申して百合物は嗜好的に合わないもので、ちょっと醒めた感じでその後も進めていくと男性とのシーンも用意されていたのですが。
 ナンパされて行きずりの男と初体験という、これまた予想外な展開にあんぐりでした……恋愛感情も何もなくただ体験してみただけというのは、まあ美奈子の恋愛の対象を考えるとああなわけですから判らないでもないですが、やっぱり好みとは遠く離れているのを色々と見せられるとちょっとなあ、と思わされましたね。

 とまあ、不満に思う部分も大きいシナリオでしたが、ただグラフィックに関しては当時としてのレベルではかなりのものがあったのではないかと。
 何分随分後になってのプレイですのでプレイ時点での絵と比較しそうになるのですが、エルフもアリスソフトも存在していない1987年という発売年にこのクオリティは相当なものだったのではと思います。まあそれがあったからこそ「天使たちの午後」シリーズの名が知られることになったわけで、それに納得させられたと言ったところでしょうか。

 ということで。
 内容的には全くの予想外でちょっと好みから外れたのですが、購入前に前情報を事前にチェックしなかった自分に非があるわけですしそれを抜きにしても発売当時のクオリティとしてはかなりのものがあったことが理解出来ましたし、安価パッケージ版をプレイしたということでプレイしてみた価値はまあギリギリあったかなあ、というのが最終的な印象ということになりますか。
 筆者の評価はランクD+です、シリーズはその後も長く続いていくことになりました。

テーマ : 美少女ゲーム - ジャンル : ゲーム

タグ : 天使たちの午後

コメント

Re:1作目を越えた伝説の作品

>カール大公さん

:・・・、21世紀も10年目を迎えようかというこの時期にこのタイトルの感想を目にする事が有ろうとは・・・
 フフフ、私のレビューは古典タイトルも取り上げ続けますぞ。
 まあさすがにこれより古い美少女ゲームの感想をアップすることはないかと。

 私がプレイするようになった時期はもうエルフもアリスもバリバリにソフト出していたので、今作が飛びぬけたレベルのCGだったってのが実感としてピンと来なかったのは残念ですが、発売年を考えればなるほど確かにと思えました。

1作目を越えた伝説の作品

 ・・・、21世紀も10年目を迎えようかというこの時期にこのタイトルの感想を目にする事が有ろうとは・・・

>エルフもアリスソフトも存在していない1987年という発売年にこのクオリティは相当なものだったのでは

 そう。この2社どころかフェアリーテールすら存在していない時期、業界を構成するのは「ジャストとその他有象無象」という時期でしたから、この作品のCGの魅力はもう凄い物が有りましたよ。ムチムチしたエロい体つきのヒロインたちがレズりまくるCGを見ただけで、そりゃあ買いたくなりました。たしかパッケージ絵は未だに保存しているはず。

 1作目は事実上の成年ゲームの幕開けとなりましたが(光栄のゲームとかああいうのは今の成年ゲームと地続きじゃないので無視)、この作品は「天午後」の名を冠するに相応しい(当時としては)超絶クオリティのゲームでした。この作品でジャストはまたも業界の王者としての名を高めたのでした。ホントこの作品は私の青春と直結してますよ(ト書き:遠い目をする)。

 しかし、その後「3」はヒロインの顔が歪んでいる悲しむべき出来栄えで、フェアリーテール・エルフ・アリスなどの台頭の前に、ジャストはなすすべも無く押し流されていったのでした・・・、どっとはらい。
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