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MELTY BLOOD[メルティブラッド]

 TYPE-MOONと渡辺製作所(現:フランスパン)という、同人ゲームサークル大手によるコラボレーションで作られた格闘アクション。
 それが2002年12月のコミックマーケットにWIN版が出展された「MELTY BLOOD」(メルティブラッド)でありました。

 前述した通り、同人で名を馳せた両サークルがタッグを組んでのゲーム化ということで話題になったタイトルであり。
 筆者は「月姫」には魅了されまくりでしたし渡辺製作所のそれまでの格闘ゲームの評価が高いことも認識していましたので、大いに期待して購入したのでした。

 吸血鬼事件から一年が過ぎた三咲町、8月。
 街には「再び吸血鬼が現れた」という噂が飛び交っていた。
 主人公の遠野志貴は街に出歩き調査していたが、そこで一人の不思議な少女と出会うのであった……
 というのがプロローグでありまして。
 その街の噂に潜む謎、そして吸血鬼との新たな戦いが描かれていきます。

 そしてプレイをしてみますと渡辺製作所が同人ゲーム業界で格闘ゲーム作りで名を馳せていることはもちろん知ってましたが、なるほど納得の出来でしたね。
 とても同人とは思えないぐらいのプレイ感覚で、最初はキーボードでしか出来なかったのですがそれでもかなり遊ばせてくれましたし、後でジョイスティックでプレイしてみるともう商業作品と遜色ないなと思えるぐらいで……超必殺技の演出なんかはカプコン顔負けと思いましたもん。志貴の「17分割」が決めると実に気持ち良いしねえ。
 まあ正直、浮かせ技から空中コンボを決めていく系の格闘ゲームには馴染みが薄かったですしうまく馴染めないままプレイを続けていった感じではあったのですが、地上戦でバキバキと殴り蹴りあうだけでも十分に遊ばせてはくれたかな、とも思えまして、何よりコストパフォーマンスを考えれば十二分の内容で。

 そして何より「月姫」後の、「歌月十夜」とは違う物語を奈須きのこさん執筆でノベルパートが展開し分岐するそれぞれを存分に描いてくれたことに対する満足感はかなりのものがありました。
 シリアス部分の死徒27祖にまつわるエピソードとアルクェイドやシオンの過去には燃えるものがあってベストENDの展開にはシビれましたし。
 で、コメディー特化のルートに関しては「最強の敵」に大爆笑、こんなインパクトある敵は格闘ゲームやってて初めてかも知れないぐらいに持っていかれました。でまあ、コイツがまた強くて攻略しづらくてしんどくてもう、忘れることが出来ないぐらいでした。

 ですがまあ、作品の質と離れたところで惜しいと感じる点があるのが残念な点です。
 まずメーカーが要求する動作環境が高く、遊びたくても遊べないユーザーが出てしまうことで……元々アクション向きでないPCである以上、やむを得ない事態であろうかとも思えるのですが、そして同人とはいえ渡辺製作所も努力してより多くのユーザーにもプレイしてもらおう、という姿勢は見せていたことも間違いないのですが、結果として手を出しかねているユーザーも当時は多かったですね。実は筆者もPC環境が貧弱だったもので、修正ファイルが出るまではお手上げ状態でしたから。

 あと格闘アクション+ノベル、という形態も個人的にはとっても嬉しかったのですが、このジャンルを普段遊ばないけど「月姫」の続きは見たい、という向きにとっては手を出しにくい要素となっちゃってました。これはまあTYPE-MOONと渡辺製作所のコラボレーションである以上は仕方ないんですが……なまじストーリー部分がシリアス・お笑い両方とも高いレベルであるだけに、アクション苦手なユーザーにとっては悔しい点かも。

 ということで。
 遊べるまでは一苦労でしたが、触ってみると十分満足出来る内容でこの後になるほど商業化したのも頷けるものがあった一作でした。
 筆者の評価はランクB-です、続編やバージョンアップといったシリーズ化がPCはもちろんアーケード、そしてコンシューマゲーム機で展開されていきました。

テーマ : MELTYBLOOD - ジャンル : ゲーム

タグ : MELTY BLOOD メルティブラッド 月姫

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