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瑠璃色の雪

ある日始まる、ちょっと切ない純愛物語

 アイル制作の、学園生活をメインに描いた恋愛AVG。
 それがPC98版が1997年3月7日に発売された「瑠璃色の雪」でありました。
 
 アイルがそれまでの作風とは一変した、ライトな学園物を出すということで割と注目されたタイトルでありまして。
 筆者もメインヒロインである瑠璃をはじめとする登場キャラのビジュアルと設定に興味を惹かれ、発売早々にゲットしてプレイしたのでした。

 科学万能主義の主人公、真鍋博士は両親を亡くし幼馴染み一家が管理するアパートの激安な一室を借りて居住することになった。
 だがその部屋に隠されていたツボを開封してしまい、そこから金髪和服な少女が現れた!
 その少女は瑠璃と名乗り、自らを雪女だと称しており、博士はそれ以外の記憶を失っていた彼女との同居生活をすることになってしまうのだが……
 というのが大まかなあらすじになりまして。
 瑠璃が出てくることによる日常のドタバタぶりを中心に、明るい雰囲気で進んでいく物語が展開されていくことになります。

 今作において特筆すべき点は、何といってもインターフェースの使いやすさにありました。
 セーブ数は当時の作品としては図抜けて多かったですし既読スキップも高速、他にもユーザーフレンドリーな仕様がたくさんでかなり驚かされたものでした。
 正直、現在のテキストAVGの標準レベルと大差ないぐらいではないでしょうか……選択肢にヒント機能があるので詰まることもないですしね、まあ使わなくても問題ない難易度だったのですが。

 ただ肝心のシナリオ面においては、悪くはない、全然楽しめないというわけではなかったのですがインパクトには欠けたようにも思えました。
 せっかく瑠璃という、設定及びビジュアルに関しては極めておいしいヒロインを用意しておきながら、もう一つ「コレっ!」というエピソードを持ってくることが出来ず、作品内で結構いるヒロインの一人レベル(よりはちょっとはマシですが)に終わってしまったのは……もっと前面に出してもそうバランスは崩れなかったと思うのですけどね。
 瑠璃の存在感をもっと補強するようなエピソードが数多くあったのなら、もしかしたら傑作レベルになってたかもしれないのですが……残念。
 他のヒロインルートもまあまあのセンではありますが、山場での盛り上げ方が全体に足りないように感じられ強く印象に残るというほどには到りませんでしたね……まあ、筆者好みのタイプがいなかっただけかも知れませんが。
 でも「主人公がメガネを外すとハンサムであり、諸事情によりコンタクトで登校した際にえらく騒がれ、元々それを知っていた幼馴染みが膨れながらそれを見ている」場面はなぜかよく覚えていたりも。

 そうそう、学園モノの割には年上・大人ヒロインが多かったのも特徴と言えますか。
 中には子持ちヒロインまでいて、それは結構目新しかったような覚えがありますね、純愛ものという枠内では。
 あとエンディングの数も各ヒロインに2~3あるのですが、中には趣があって感心させられたのもありましたが(雪那1とか)、双子ENDは「おいおい、そうなるのか」と思ってしまいましたし、やはり全体的にはもう一つに感じられましたね。

 リバ原あきさんによるキャラデザ、原画はなかなか好みにマッチしており、グラフィックとしてのレベルも当時の標準以上のものがあったように感じました。
 リバ原さんの絵柄はこの頃が最も映えていたのではないでしょうかね……瑠璃の初登場シーンのグラフィックはかなりのインパクトがありました。

 ということで。
 インターフェースには見るべきものがありましたが、総合的には「それなりに期待してたら、それなりだった」といったところに落ち着いたかな、というのが率直なところでした。過大な期待をしない分だけ気楽に楽しめた部分もありましたけども、作品の雰囲気は悪くなかっただけにもう一頑張りあれば、あるいは文字通り化けたかも知れないという心情も起こった作品でありました。
 筆者の評価はランクです、後にコンシューマ移植やPCリメイク版も発売になりました。

テーマ : 美少女ゲーム - ジャンル : ゲーム

タグ : 瑠璃色の雪

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