Mirage2 トリー×ニート×ローンの冒険
”彼女たちと冒険に出よう!”
シリーズ2作目となる、3Dダンジョンを冒険するRPG。
それがディスカバリーから1994年3月9日にPC98版が発売された「Mirage2 トリー×ニート×ローンの冒険」(ミラージュ2)でありました。
前作が好評だったのか、2年後にスケールアップして続編を製作、とのことだったようでして。
今作ではディスカバリーの看板絵師であったしかとみよさんがメインで担当、ということで斎藤維力さんのシナリオともどもかなり期待してパッケージを手にしたように記憶しています。
前作の主人公ケーンが魔法使いマルデュークを倒してから一年後の世界。
冒険者である青年、ビジョンはトロルの群れに囲まれ死の淵をさまよう。
その彼を救ったのが、一年前にもケーンを癒した3人娘の一人、トリーであった……
シリーズ2作目となる、3Dダンジョンを冒険するRPG。
それがディスカバリーから1994年3月9日にPC98版が発売された「Mirage2 トリー×ニート×ローンの冒険」(ミラージュ2)でありました。
前作が好評だったのか、2年後にスケールアップして続編を製作、とのことだったようでして。
今作ではディスカバリーの看板絵師であったしかとみよさんがメインで担当、ということで斎藤維力さんのシナリオともどもかなり期待してパッケージを手にしたように記憶しています。
前作の主人公ケーンが魔法使いマルデュークを倒してから一年後の世界。
冒険者である青年、ビジョンはトロルの群れに囲まれ死の淵をさまよう。
その彼を救ったのが、一年前にもケーンを癒した3人娘の一人、トリーであった……
というプロローグからはじまる、新たな冒険物語でありまして。
前作では脇役だったトリーとともに新主人公が冒険を繰り広げることとなるわけです。
今作で最も期待していたのは、前作からの設定を最大限に生かしたであろう、斎藤維力さんが担当するシナリオ面であったのですが。
もちろん筆者がこよなく愛するAVG「NIKE」を書いたライターさんなので平均点より下であろうはずもなく、全体を通してみればきっちり仕上げっていたものの、個人的にはもう一つピンと来るものがありませんでした。
ちょっと付いていけなかった部分もありましたし、筆者の斎藤シナリオに対する期待度が高すぎだったのでしょうが、「う~ん……」と首を捻る感じが残ってしまったのは確かでしたね。
キャラも前作のメインヒロインであるアクアほどの印象を残すまでには至らず……というか、前作メインの二人が出てくるあたりでかなり持っていかれた感じもあって、今作組はちょっと可哀想だったかも。まあケーンはいくら成長したといっても男前になり過ぎ、みたいな違和感は若干ありましたけど。
しかし、シナリオほどには期待していなかったシステム・バトル面の出来は予想以上で、こっちは嬉しい不意打ちと言いますか、随分と遊ばせてもらえました。
RPGとしてやたら楽しくてもう、なぜなのかは自分でもよく判らなかったのですがレベルアップにやたら燃えてしまいまして……前作では急激に雑魚敵が強くなりすぎて苦労するなんてこともあったのですが、2作目にしてゲームバランスの調整のコツが掴めたということでしょうか。
また前作の治療師が今作ではパーティにいるので全くの新キャラが治療してくれるのですが、シリーズ恒例な治療だったりするのもクスリとさせてくれました。
グラフィックは前述の通りしかとみよさんが前面にバーンと出て、特徴ある可愛らしい絵柄が全開になっていてこちらは満足いく出来でした。
ダンジョンで敵として出てくる女の子モンスターと遭遇するのがまた楽しい、なんて思わせてくれるぐらいでしたからね。春麗ライクなチャイナ娘が特に可愛かった。
しかし、これ以降しかとみよさんがグラフィック担当したゲームはプレイしなくなってしまいました……まあディスカバリー自体が元のスタッフがほとんどいなくなって休業→再開するもスタッフ総入れ替え、なんて状態だったみたいですからね。
ただ現在も魅力的な絵柄を維持されてるようなのはさすがというか、極端に変化してしまう絵師さんが多い中では貴重であるかも知れません。
もう一人の絵師さんである大越秀武さんも主にサブキャラ担当として参加なさってます、前作とは逆の関係、ってことになっていましたね。
ということで。
前作ともどもシナリオには期待し過ぎて物足りなさはあったものの、今作ではシステム面で面白さを感じさせてくれたので総合的にはまずまずだった、という辺りに落ち着くでしょうか。
筆者の評価はランクC+です、なんだかんだ言っても「Mirage3」なんてあったら間違いなく手を出したはずですが出ませんでしたね、セールスが振るわなかったのでしょうか。そしてこれ以降の斎藤維力シナリオ作品はプレイしなくなってしまったのだなあ……
前作では脇役だったトリーとともに新主人公が冒険を繰り広げることとなるわけです。
今作で最も期待していたのは、前作からの設定を最大限に生かしたであろう、斎藤維力さんが担当するシナリオ面であったのですが。
もちろん筆者がこよなく愛するAVG「NIKE」を書いたライターさんなので平均点より下であろうはずもなく、全体を通してみればきっちり仕上げっていたものの、個人的にはもう一つピンと来るものがありませんでした。
ちょっと付いていけなかった部分もありましたし、筆者の斎藤シナリオに対する期待度が高すぎだったのでしょうが、「う~ん……」と首を捻る感じが残ってしまったのは確かでしたね。
キャラも前作のメインヒロインであるアクアほどの印象を残すまでには至らず……というか、前作メインの二人が出てくるあたりでかなり持っていかれた感じもあって、今作組はちょっと可哀想だったかも。まあケーンはいくら成長したといっても男前になり過ぎ、みたいな違和感は若干ありましたけど。
しかし、シナリオほどには期待していなかったシステム・バトル面の出来は予想以上で、こっちは嬉しい不意打ちと言いますか、随分と遊ばせてもらえました。
RPGとしてやたら楽しくてもう、なぜなのかは自分でもよく判らなかったのですがレベルアップにやたら燃えてしまいまして……前作では急激に雑魚敵が強くなりすぎて苦労するなんてこともあったのですが、2作目にしてゲームバランスの調整のコツが掴めたということでしょうか。
また前作の治療師が今作ではパーティにいるので全くの新キャラが治療してくれるのですが、シリーズ恒例な治療だったりするのもクスリとさせてくれました。
グラフィックは前述の通りしかとみよさんが前面にバーンと出て、特徴ある可愛らしい絵柄が全開になっていてこちらは満足いく出来でした。
ダンジョンで敵として出てくる女の子モンスターと遭遇するのがまた楽しい、なんて思わせてくれるぐらいでしたからね。春麗ライクなチャイナ娘が特に可愛かった。
しかし、これ以降しかとみよさんがグラフィック担当したゲームはプレイしなくなってしまいました……まあディスカバリー自体が元のスタッフがほとんどいなくなって休業→再開するもスタッフ総入れ替え、なんて状態だったみたいですからね。
ただ現在も魅力的な絵柄を維持されてるようなのはさすがというか、極端に変化してしまう絵師さんが多い中では貴重であるかも知れません。
もう一人の絵師さんである大越秀武さんも主にサブキャラ担当として参加なさってます、前作とは逆の関係、ってことになっていましたね。
ということで。
前作ともどもシナリオには期待し過ぎて物足りなさはあったものの、今作ではシステム面で面白さを感じさせてくれたので総合的にはまずまずだった、という辺りに落ち着くでしょうか。
筆者の評価はランクC+です、なんだかんだ言っても「Mirage3」なんてあったら間違いなく手を出したはずですが出ませんでしたね、セールスが振るわなかったのでしょうか。そしてこれ以降の斎藤維力シナリオ作品はプレイしなくなってしまったのだなあ……
コメント
Re:No title
No title
キリヤマ氏は初期ではありません。
TOWINの1はヨアニで大変でした。
1は68とTOWNSを押し付けられて大変、
2はFMドライバをPMDに押し付けられて大変で、
256版hq9821を支給されないのに作らされてたいへんでした。
TOWINの1はヨアニで大変でした。
1は68とTOWNSを押し付けられて大変、
2はFMドライバをPMDに押し付けられて大変で、
256版hq9821を支給されないのに作らされてたいへんでした。
Re:声が無くなった
>KITTさん
ほほう、ボイスなしになったのは経費の問題だったのでしょうかねえ。
タウンズの大きなウリであったでしょうに……まあ今となっては理由はわからないでしょうか。
ほほう、ボイスなしになったのは経費の問題だったのでしょうかねえ。
タウンズの大きなウリであったでしょうに……まあ今となっては理由はわからないでしょうか。
声が無くなった
TOWNS版Mirageはフルボイスだったのですが、2になって音声が無くなってがっかりしたのを覚えてます。Windows版もほぼベタ移植で音声無しでした。一応クリアはしましたが音声が無いだけで随分「作業感」が増したように思いました。
Re:主役交替、でも楽しめる続編
>カール大公さん
おお、色々と記憶に残っておいでのようで……私などは記憶の底から掘り起こすのに一苦労でしたのに(笑)
ゲームとしては楽しめましたよね、ただ私は斎藤シナリオに多くを求めてしまった反動があったようですわ。
> それにしても、しかとみよ・大越秀武・キリヤマ太一、と<初代>ディスカバ出身の絵絵師はみんな息が長いですね。
おお、言われてみれば……メジャーどころのようにブレイクこそしないものの、今なおフェイドアウトしてないってのは大したものですね。
おお、色々と記憶に残っておいでのようで……私などは記憶の底から掘り起こすのに一苦労でしたのに(笑)
ゲームとしては楽しめましたよね、ただ私は斎藤シナリオに多くを求めてしまった反動があったようですわ。
> それにしても、しかとみよ・大越秀武・キリヤマ太一、と<初代>ディスカバ出身の絵絵師はみんな息が長いですね。
おお、言われてみれば……メジャーどころのようにブレイクこそしないものの、今なおフェイドアウトしてないってのは大したものですね。
主役交替、でも楽しめる続編
「ミラージュ2」ですが、これ、予想外に面白かった記憶があります。1作目が超シリアスな雰囲気で、かつ徹底的に完全に終っているだけに、「あの話に続編でしかもトリニトロンの冒険? 何それ」とかなり穿った見方をしていましたが、プレイしたらこれが意外に楽しかった。
1作目とは雰囲気が違いましたが、それが無理なく受け入れられたし、前作の主役コンビがゲスト出演(というか幻影みたいな感じでしたけどね)したのも嬉しかった。なかなかにバランスの良い作品だったと思います。
それにしても、しかとみよ・大越秀武・キリヤマ太一、と<初代>ディスカバ出身の絵絵師はみんな息が長いですね。
★蛇足
何故か良く憶えているのが、主人公が牢屋に放り込まれて、もう一人と「トイレが無いところに閉じ込めて云々、人間の尊厳が云々」とぼやくところです。何故こんな事を憶えているんだろう・・・
1作目とは雰囲気が違いましたが、それが無理なく受け入れられたし、前作の主役コンビがゲスト出演(というか幻影みたいな感じでしたけどね)したのも嬉しかった。なかなかにバランスの良い作品だったと思います。
それにしても、しかとみよ・大越秀武・キリヤマ太一、と<初代>ディスカバ出身の絵絵師はみんな息が長いですね。
★蛇足
何故か良く憶えているのが、主人公が牢屋に放り込まれて、もう一人と「トイレが無いところに閉じ込めて云々、人間の尊厳が云々」とぼやくところです。何故こんな事を憶えているんだろう・・・
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いらっしゃいませ、もしかしてディスカバリーでプログラムをなさっていたご本人でいらっしゃいますでしょうか。
もしそうでしたら、ブログの方を更新の度に拝見させて頂いてます。
キリヤマさんは初期ではなく途中から参加なさった、ってことでしょうか。
私はディスカバリー時代はしかとみよさんにばかり目が入ってしまって、あまりそのヘンは詳しくないのですが。
「ミラージュ」はなかなか苦労が絶えなかったご様子ですね……でもそのお陰(?)かでプレイヤーとしては楽しくプレイさせてもらいました、ありがとうございます。
作品制作にご参加頂いた他作品のレビューに気になる部分とかありましたらまた気軽にコメントなど頂けたら幸いです。