NOëL NOT DiGITAL
![]() | NOёL PlayStation the Best (1996/07/26) PlayStation 商品詳細を見る |
”きみをみつけた。”
発売当時にちょっとした話題にもなった、近未来の世界を舞台にしたかなり変わったゲーム性を持つ作品。
それがパイオニアLDCから1996年7月26日にPS版が発売された「NOëL NOT DiGITAL」(ノエル ノットデジタル)でありました。
発売がゲーム雑誌で発表されるや否や、魅力あるグラフィックとそれまでにないゲーム性で話題になり、発売時ではなかなかに盛り上がった一作でして。
筆者もその頃のプラス面マイナス面の両方で騒がれていたのを覚えていたので、10年以上後になりましたがプレイしてみることにしたのでした。
主人公が夏休みの海で出会った3人の少女。
海で共に遊んだことを思い出していた一ヶ月後、見知らぬ番号からのヴィジュアルフォン(TV電話)が掛かってきた。
出てみるとそこにはあのときの中の一人である活発タイプな少女がいたのであった……
というのがプロローグになりまして。
「アタッチメントソフトウェア」と銘打ってまして、ヒロイン3人とのそれぞれの会話によって進行し、クリスマスイブにヒロインたちと心を通じ合わせるENDを迎えるというのが目的となっています。
その何が斬新かといえば、ヒロイン達とはゲーム中はずっと出会えず、ヴィジュアルフォンというTV電話でのみ2~3ヶ月間の中での週1~3回、会話をするというゲームデザインでして。
電話の中でヒロインたちと会話していくうちに出てくるキーワードをボール(会話ボール)として出してくるのを集め、その中から一定の時間内に投げ返して会話を続けていくのを途切れるまで続けていくことになるわけです。
このときのヒロインはフルアニメ・フルボイスであり、ちょっとした仕草の変化もちゃんと演出されていて「おっ」と思わされました。
学園祭や修学旅行といったイベントの後には、そのときの彼女達を映したムービーシーンを見ることも出来るようになっています。
でまあ、確かに斬新なシステムでありそのこと自体は評価出来るのですが、それにインターフェース面の出来が伴っておらず、始めて5分で投げ出したプレイヤーがいたのも納得でした……説明書見ながらでも何をどういじったらいいのか、最初の内は戸惑うばかりでしたからね。
またマウスオペレーション前提かのようなゲームデザインだったのも、筆者がたまたまPS用マウスを所持していたから良かったですが、そうでなかったらさぞいらついていたことでしょう。
もうちょっと通常コントローラ向けのカスタムが出来るようでないと、かなり厳しいものがあるのではないかと。
また会話を繋げていくことが今作のキモであるのに、短めの制限時間(一ヶ月単位で限定されている)を設けてしまっているのもどうかと……会話を十分に楽しめないまま切らなければならない仕様となってしまっているわけで。なまじ相当に豊富な会話パターンがあるだけにもったいない。
その挙句にそれをほぼ無効にするセーブするタイミングがあったりと、迷走してるとしか思えない点には首を捻ってしまうしかありません。
ただ慣れればやること自体はある程度のルーチンワークになってスイスイ進められますし、声優陣も当時の売れっ子さんを集めていてかなりのレベルだったと思いました。
もうちょっとね、恋愛に傾いたときのバリエーションは欲しかったですが、会話をどんどん繋げていったときはなかなか楽しいと感じましたし、通常のAVGに比べると告白シーンのインパクトはかなりデカく感じさせてくれたかな、と。
あと論外なのは初回版では動作しなかったりフリーズ多発したことですね……その前情報を知ったので筆者はこのベスト版で押さえたのですが、知らずに初回版を買ってフリーズしまくりだったらきっと激怒しまくったことでしょう。実際、当時のパソコン通信仲間ではまともに立ち上がらない症状に見舞われた方もいましたし。
ということで。
たまたまPSマウスを使えたので操作性はパッドよりずっとラクだったこともあり、前述の不具合が起きなかったこともあって慣れてからはそこそこ楽しむことが出来ました。
ゲームとして斬新なことは間違いないですし、現在の技術でこのシステムを洗練したら結構な見ものかも知れないなあ、とも感じましたね。
筆者の評価はランクC-です、話題作となったことによりシリーズ展開もされていくことになりました。
「アタッチメントソフトウェア」と銘打ってまして、ヒロイン3人とのそれぞれの会話によって進行し、クリスマスイブにヒロインたちと心を通じ合わせるENDを迎えるというのが目的となっています。
その何が斬新かといえば、ヒロイン達とはゲーム中はずっと出会えず、ヴィジュアルフォンというTV電話でのみ2~3ヶ月間の中での週1~3回、会話をするというゲームデザインでして。
電話の中でヒロインたちと会話していくうちに出てくるキーワードをボール(会話ボール)として出してくるのを集め、その中から一定の時間内に投げ返して会話を続けていくのを途切れるまで続けていくことになるわけです。
このときのヒロインはフルアニメ・フルボイスであり、ちょっとした仕草の変化もちゃんと演出されていて「おっ」と思わされました。
学園祭や修学旅行といったイベントの後には、そのときの彼女達を映したムービーシーンを見ることも出来るようになっています。
でまあ、確かに斬新なシステムでありそのこと自体は評価出来るのですが、それにインターフェース面の出来が伴っておらず、始めて5分で投げ出したプレイヤーがいたのも納得でした……説明書見ながらでも何をどういじったらいいのか、最初の内は戸惑うばかりでしたからね。
またマウスオペレーション前提かのようなゲームデザインだったのも、筆者がたまたまPS用マウスを所持していたから良かったですが、そうでなかったらさぞいらついていたことでしょう。
もうちょっと通常コントローラ向けのカスタムが出来るようでないと、かなり厳しいものがあるのではないかと。
また会話を繋げていくことが今作のキモであるのに、短めの制限時間(一ヶ月単位で限定されている)を設けてしまっているのもどうかと……会話を十分に楽しめないまま切らなければならない仕様となってしまっているわけで。なまじ相当に豊富な会話パターンがあるだけにもったいない。
その挙句にそれをほぼ無効にするセーブするタイミングがあったりと、迷走してるとしか思えない点には首を捻ってしまうしかありません。
ただ慣れればやること自体はある程度のルーチンワークになってスイスイ進められますし、声優陣も当時の売れっ子さんを集めていてかなりのレベルだったと思いました。
もうちょっとね、恋愛に傾いたときのバリエーションは欲しかったですが、会話をどんどん繋げていったときはなかなか楽しいと感じましたし、通常のAVGに比べると告白シーンのインパクトはかなりデカく感じさせてくれたかな、と。
あと論外なのは初回版では動作しなかったりフリーズ多発したことですね……その前情報を知ったので筆者はこのベスト版で押さえたのですが、知らずに初回版を買ってフリーズしまくりだったらきっと激怒しまくったことでしょう。実際、当時のパソコン通信仲間ではまともに立ち上がらない症状に見舞われた方もいましたし。
ということで。
たまたまPSマウスを使えたので操作性はパッドよりずっとラクだったこともあり、前述の不具合が起きなかったこともあって慣れてからはそこそこ楽しむことが出来ました。
ゲームとして斬新なことは間違いないですし、現在の技術でこのシステムを洗練したら結構な見ものかも知れないなあ、とも感じましたね。
筆者の評価はランクC-です、話題作となったことによりシリーズ展開もされていくことになりました。
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