Fate/Hollow ataraxia


TYPE MOON 2005/12/29
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今一度、運命の幕が開く。それは約束の四日間

 PCソフトとしてば異例の販売本数を記録した前作「Fate/stay night」のファンディスク。
 それが2005年10月28日に発売された「Fate/Hollow ataraxia」であります。
 こちらもまたとんでもない売上本数で、ファンディスクでありながらPCソフト年間売上TOPになるぐらいでした。

 前作終了後でありながら、なぜかまだ現存しているサーヴァントたち。
 その不可思議なはずの現象を受け入れる主人公とその周囲の人々。
 なぜか繰り返される四日間。
 四日目の夜になるとまた戻る、その謎にはとある聖杯戦争参加者組が関わっていたのであった……
 とこのような物語なのですが。
 TYPE-MOONが同人時代に発売した「月姫」のファンディスク、「歌月十夜」とよく似た構成で、繰り返される日々の中で前回とは違った選択をしてそのループから解き放たれることをプレイヤーは目指していく、とないうものです。

 筆者はこのようにFate/stay night」に魅せられましたのでこちらもすぐにプレイする気は満々でしたが、諸事情で発売されてしばらく後のプレイになってしまい、「ちょっと期待はずれだな……」といった、主にネットでの声も色々と伝わってきていたのですが。
 いや、夢中になってプレイし続け、最後まで堪能することが出来まして一安心でした。

 やはり奈須きのこさん(がメイン)の描き出すキャラクターたちが実に魅力的でありました。
 今作では日常での愉快なやりとりがメインで、そこに前作ではサブ的な役割だったランサーなどのシリアスエピソードなども交え、バトルシーンも数こそ少なかったとはいえ、あるいはそれ故にかインパクトは強かったですね……中盤での橋をめぐる攻防、には燃えるものがありました。
 
 前作で大きくその生き様を描いたキャラたちは今作での露出は少なめでしたが、その分出番となるとこれでもか、とばかりに印象度の高いアピールをしてきましたし、どのキャラも前作で見せた姿とのギャップが微笑ましかったり痛快だったりで、それだけでもファンディスクとしての満足度は高かったです。

 新キャラクターは要所要所で出てきては意味深な言動、行動で惑わせる、といったところで、この物語を回していくに十分な存在感でありました。
 筆者としては本当に外伝の三人娘がメインの「恋愛探偵」のエピソードが楽しかったです、結構なボリュームもありましたが、飽きることもなかったですね。
 
 奈須きのこさん以外にも二人シナリオ担当が増えましたが、テキストには確かにところどころ違和感を覚えたところもありはしたもののレベルが低いか、と問われればそんな部分はどこにもなかったので、那須さん以外の方の働きも評価出来るものと思いました。

 シナリオ構成としてはループを抜け出したときのプチ快感、も「歌月十夜」同様に存在していまして、一つクリアしてまた次、といくのがモチベーションになっていきましたね。
 ラストに向けて盛り上がっていくさまもなかなかのものがありました。
 
 あとは、おまけモードの花札が楽しかったです。
 元々花札というゲーム自体が好きでして、それをFateキャラ達で遊べて宝具というルールも付加されてで、暇つぶしにはかなり良い感じでありました。
 もう一つのおまけのアクションゲームの方はちょっと合わなかったですけれども。
 
 ただ色々と製作者側がファンサービスの要素を詰め込んでユーザーを喜ばせよう、というのは伝わってきましたが、それでもやはりファンディスクとしては高い価格と感じてしまいました。
 こちらにファンディスクというものへのイメージがあり、ましてTYPE-MOONには同人とはいえ「歌月十夜」での実績もあったので、どうしてもコストパフォーマンスが気になりまして……

 ということで。
 同人時代に発売になった、同スタイルだった「月姫」の「歌月十夜」と比べても、価格以外では遜色ない内容だったのではないでしょうか。
 ファンディスクというジャンルのソフトとしては最高レベルだったように感じました、最後のこだわりとして価格だけがネックではありますが、満足度としては決して低くはなかったです。
 筆者の個人的な評価としてはランクB-ですね。

テーマ : Fate - ジャンル : ゲーム

タグ : Fate 月姫 奈須きのこ TYPE-MOON

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