ロードス島戦記

ロードス島戦記 【PCエンジン】ロードス島戦記 【PCエンジン】
(1991/09/20)
不明

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 当時大人気だった、ライトノベルの先駆けとなるファンタジー小説をPCゲーム化したものをコンシューマ機に移植したタイトル。
 それが1991年9月20日にPCエンジンスーパーCD−ROM2で発売された「ロードス島戦記」でありました。

 元々はテーブルトークRPGだったものをグループSNEの水野良さんが小説化し人気となり、同社がPCゲームの制作をも担当したという経緯のある作品で、アニメ化などのマルチメディア展開もなされまして。
 筆者はOP曲の幻想的な雰囲気がOVA時からとても好きだったので、そのまま使われて嬉しかったものでした。

 呪われた島、ロードス。
 かつて六英雄と呼ばれた内の一人ベルドがマーモ帝国を率い、大陸全土を巻き込む戦乱を引き起こした。
 田舎に住む青年である主人公、パーンは友のエトと共にこの戦いに身を投じる決意をするのであった……
 というプロローグから始まり、一介の青年剣士であったパーンが仲間と共に成長しこの戦を裏で操る黒幕の野望を止めるべく冒険する旅を描いております。
 PC98版は未プレイなのですが、ストーリーは大枠はそのままに、ムービーや声優起用(OVA版と同一)などを新たに付加ということになっていたようですね。

 ゲームのジャンルとしてはRPGという枠に収まる作品ですが、コンシューマの同ジャンルの著名タイトルのとは色々と違いを感じる作りとなっていまして。
 原作は元々はテーブルトークRPGということで、今作もそのエッセンスが随所に散りばめられています。
 
 基本的な流れは「クエストを依頼される」→「障害となる敵などを倒したり目的となるアイテムを入手する」→「依頼主の元に報告して達成」という進み方になっており。
 その中で経験値の入手がただ敵を倒すだけ、のみならずミッションをクリアするごとにも大きく入手出来る、なんて仕様が特にコンシューマ機のよくあるRPGとは違う印象を受けますね。
 実際、エンカウントの敵を倒してもそう大きく経験値をゲット出来ないもので、クエストを請け負わないとゲームを進められなくなるのではないかと。筆者はガンガンクエストに挑んだものであまり関係なかったのですけども。

 戦闘はPCのRPGではよくあるタクティカルコンバット方式になっていまして。
 戦闘フィールドはそんなに広くないのであまり頭を使う余地が多いわけではないですが、それでも範囲魔法に多くの敵を巻き込む手順を考えたりでただボタン連打の戦闘とは一味違っておりました。
 補助魔法が特に重要でもありましたね、まあこれはありがちやも知れませんが。

 全体のゲームバランスはやや難しめだったでしょうか……筆者はそこそこ順調に進められたのですが、割と攻略情報があった状態でプレイしましたのであまり参考にはならないですかね。
 ただ新たな町で割とはっきり「この武器や防具に買い替えした方がいいぞ」的なラインナップが並んだので、ちゃんと資金を稼いでいればその部分では問題なかったのではないかと。

 物語はメインの流れは原作そのままなので新鮮味はなかったですが、OVA版では端折られた部分も描かれ、あとはやはり豪華声優陣による演技が華を添えてくれていました。
 個人的には大好きな声優である冬馬由美さんはディードリットの役柄で知ったもので思い入れもひとしおだったりしますし。
 アニメさながらのムービーも数こそ多くないもののそのシーンでは「おおっ」と思わせてくれましたしね。
 グラフィックの面でもOVA版の結城信輝さんの絵柄を崩した感じはありませんでしたし、まあ完璧とは申しませんが合格点だったような印象を受けました。
 あとは前述しましたがやはり歌が収録されていたのがベリーグッド。

 ということで。
 原作をなぞった作りヘンなアレンジがなかったことはファンとしては納得でしたし、ムービー以外は地味目な印象もありますがRPGとしての完成度はなかなかのものがあった一作でした。
 筆者の評価はランクC+です、続編のIIもPCエンジンに移植されています。

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