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Soul Link

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(2004/12/17)
Windows

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あなたのぬくもりが、消える前に――

 Navelから発売された、近未来を描いたAVG。
 それが2004年12月17日にWIN版が発売された「Soul Link」でありました。
 元々かなり好みの原画家である鈴平ひろさんによる美麗なグラフィック、という時点で購入意欲を相当に刺激されていたのですが、オールドゲーマーとしての自分にとってはこれまでにも様々な名作が生まれた「未来宇宙を舞台にしたAVG」という部分にも惹かれるものを感じ、プレイしてみることにしたのでした。

 西暦2045年。
 テロリストに襲撃されたスペースステーションで、取り残されてしまった軍人&候補生達が脱出すべく奮闘する。
 だがこのステーションをテロリストたちは更なる作戦のため、利用しようとしていたのであった……
 というのがおおまかなあらすじになりまして。
 全2章+αで構成されておりダブル主人公として1章を軍人である兄、2章を候補生の弟が務め、それらを乗り越えた後に事件の真実が明らかになる、といった作りになっており。
 このシステムはマルチサイトで名の知れた「DESIRE」「EVE」やコンシューマですが「Ever17」といった作品たちを連想させられました。

 シナリオ部分に関しては出だしはちょっと盛り上がりに欠けるかなあと感じていたのですが、1章中盤~終盤の緊迫感ある展開には見るべきものがあり、その余韻を駆ってトゥルーENDまで一気にプレイしてしまいました。
 やっぱりこのジャンルのAVGは個人的嗜好に合致しやすいのか面白いと感じさせてくれました。
 一つの選択を間違うだけで即バッドEND、な作りも往年のテキストAVGのスタイルを想起させてくれまして、やや多すぎな印象もありましたが基本的には肯定、でありました。

 ただ最大の不満となったのは2章全体ですかね……正直申して1章の出来栄えと比較するともう一つだったように思えました。
 全体的にですが特に終盤での盛り上がりが不足していたのは否めないところかと。主人公のキャラが兄に比較すると色々弱かったのもありましたしね、ある程度はやむを得ないにせよもう少しキャラが引き立つエピソードが欲しかったような。

 また1章は単独ヒロインなのですがこの章ではヒロイン格なのが3人いまして、選択によりそれぞれのルートに分岐となっていまして。
 実は沙佳ルートは自然な感じでまずまずなのですが、その分他の二人のヒロインのルートが不自然と言うかしっくり来なかったですね。
 おそらくは沙佳ルートがメインで他の二人はサブヒロイン扱いってことだったのでしょうが……その二人に関して言えば1章の主人公とのイベントの印象が強く、2章主人公とカップルになるというのがどうにも唐突に感じました。
 シナリオ全体では伏線放り投げ、のようなこともなく広げた風呂敷はちゃんとたたんでいたので悪くなかっただけに、このあたりに改善の余地があったことは残念でした。

 そして鈴平ひろさんの手による原画及び仕上がったグラフィックの数々はやはり期待に応えてくれており、ヒロインたちの可愛らしさには十分に満足出来るものでした。
 逆に男キャラは何か違和感というかアンバランスさを感じましたが、このヘンは個人差による感覚の違いですかね。

 ベッドシーンはNavel作品では珍しく(唯一かな?)陵辱シーンまでありバラエティはなかなかのものがありましたが、力が入っているのとそこそこなのとでばらけていたような印象はありましたか。
 まあ全部が全部、濃厚なシーンばかりってわけにはいかないでしょうけどもね。
 
 ということで。
 通常版でもちょっと高めに感じた価格設定でしたが、その分特典の部分、著名イラストレーター達のお祝い絵満載のイラストブックなどで元は取れたようにも思えましたし、まだ作品としての完成度を上げる余地はあるものの、プレイしてみた甲斐は間違いなくある作品でした。
 筆者の評価はランクB-です、PS2版では色々と手直しが入っているとのことです。

テーマ : 美少女ゲーム - ジャンル : ゲーム

タグ : Soul Link

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